ひとことで言うと
GerBnBで予約できるのは、遊牧民の家族が実際に暮らす宿営地でのゲル泊です。決まったプログラムのあるツアーではありません。トイレはゲルの外にあり、お風呂はなく、シャワーがあるキャンプも一部だけです。ただ、近くの大きな町にはたいてい良いスパがあり、地域によっては天然の温泉もあります。ホストへの支払いはトゥグルグの現金です。シェアゲルの目安は、1泊1ベッドあたりおよそ1,000〜3,000円。ベッド単位で貸さないホストもいて、その場合はゲル単位の料金になるため、高くなります。
ゲルとパオは同じもの?
同じものです。ゲル1は、木の格子壁にフェルトをかぶせた、モンゴルの円い住まいのこと。日本では「パオ」とも呼ばれますが、これは中国語の「包」に由来する呼び名で、モンゴルの人たちは「ゲル」と呼びます。GerBnBのホストも、もちろん「ゲル」です。
ツアーではなく、家族の宿営地に泊まる
「モンゴル ゲル ツアー」で検索すると、観光用のゲルキャンプを回るパッケージが多く出てきます。GerBnBはそれとは違い、季節に合わせて宿営地を移す遊牧民の家族と旅行者を、直接つなぐサービスです。掲載前に、GerBnBのスタッフがすべての宿泊先を実際に訪れて確認しています。
泊まり方は3つあります。
- ファミリーゲル:家族が暮らすゲルに一緒に泊まります。いちばん生活に近い泊まり方です
- シェアゲル:ゲスト用のゲルでベッドをひとつ借ります。ほかの旅行者と同じゲルになることもあります。料金の目安は1泊1ベッドあたりおよそ1,000〜3,000円です。ベッド単位で貸さないホストもいて、その場合はゲル単位の料金になるため、高くなります
- プライベートゲル(ゲル1棟貸し):自分たちだけでゲルを使います
お金と支払い
支払いの仕組み:予約時にオンラインで払うのは、デポジット(GerBnBの手数料)だけです。QPayかVisa/Mastercardで支払えます。金額は決済前に表示され、決まった割合ではありません。残りの宿泊料金は、到着したときにホストへ直接、モンゴル・トゥグルグ(₮)の現金で払います。草原にATMはないので、必要な現金はウランバートルで用意しておきましょう。
円での費用目安(2026年10月時点、₮1,000=約44円で換算)
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| シェアゲル(1泊・1ベッド) | 約1,000〜3,000円 |
| 乗馬(1時間、宿泊料金とは別) | 約900〜1,800円 |
モンゴルではインフレの影響で、宿泊料金も為替レートも1年のうちに大きく動きます。金額はあくまで目安です。正確な料金は、各ホストの掲載ページでトゥグルグ表示を確認してください。
ウランバートルからゲルまで
宿営地には住所がありません。正確な位置は、到着の48時間前に届きます。2026年10月13日時点の掲載では、ウランバートルからの距離は、最も近いフスタイ(ホスタイ)国立公園周辺で約65km。遠いところでは500kmを超えます。
運転しない人のために、予約時に次の方法から選べます。
- 自分で手配(無料)
- 公共交通の案内(有料):ホストの地域へ向かう列車やバスについて、日程に合わせた時刻表と乗り方をスタッフが調べて案内します。チケット代は含まれません
- タクシーのマッチング(有料):ドライバーを紹介します。運賃は目安で、ドライバーに直接支払います。GerBnBが車を運行するわけではありません
- ホストの送迎:ホストが対応していれば、最寄りの待ち合わせ地点まで迎えに来てもらえます(ホストに現金で支払い)。タクシーのマッチングとは併用できません
ホテルや空港からの送迎は、宿泊料金に含まれていません。最後の数キロは道のない草原を走ることが多いので、明るいうちに着ける日程を組みましょう。
トイレと衛生:日本の感覚との違い
「モンゴル ゲル トイレ」は、日本からの旅行者がいちばん気にするポイントです。
- トイレはほぼすべてのキャンプにありますが、ゲルの中ではなく、数十メートル離れた簡素な小屋です。種類と場所は、各ホストの掲載ページに書いてあります。
- 日が沈むと草原は真っ暗です。夜のトイレ用に、両手が空くヘッドライトを持っていきましょう。
- トイレットペーパーは自分で持参してください。使った紙を入れる袋もあると安心です。
- 水で手を洗えないこともあるので、ウェットティッシュと除菌ジェルは必需品です。
- 生理用品など、ふだん使っているものは日本から持っていきましょう。草原では、いつものブランドは手に入りません。
お風呂とシャワー
ゲルにお風呂はありません。2026年10月13日時点の掲載15件のうち、シャワーがあると書かれているのは3件だけ。お湯の出るシャワーが1件、ソーラー式かバケツ式のシャワーが2件でした。シャワーがないキャンプでは、夏なら近くの川で体を洗ったり、たらいやウェットティッシュを使ったりします。移動の途中で町を通るなら、公衆シャワーやサウナを使う手もあります。近くの大きな町にはたいてい良いスパがあり、地域によっては天然の温泉もあります。
電気・ネット(掲載データより)
2026年10月13日時点の掲載15件をまとめると、次のとおりです。
| 項目 | 掲載の状況 |
|---|---|
| 電源 | 220Vのコンセントがあるのは1件。多くは太陽光で、「充電はスマホのみ」「ホストのゲルで充電」というところが中心です |
| ネット | 4Gの電波があるのが10件、Wi-Fiが2件、3Gが1件 |
| 飲み水 | 井戸や川の水 |
ノートパソコンやカメラを何台も充電するのは難しいと思っておき、モバイルバッテリーを持っていきましょう。仕事でネットが欠かせない人は、支払う前に掲載ページを確認してください。夏でも夜は冷え込みます。寝る前には、ホストがストーブの火をおこしてくれます。
食事
朝食はホストが値段を決めるオプションで、予約時に選びます。その朝の乳製品が中心のことが多く、ホテルのような朝食ではありません。
家庭ごとの違いも楽しみのひとつです。エルデネト近くのバトザヤさんの家族は、スーテーツァイ2、ウルム3、ボールツォグ4と、ふだん家族が食べているものをそのまま出してくれます。同じくエルデネトのミャグマルスレンさんの得意料理は、生地から手づくりし、注文を受けてから揚げるホーショール5です。
昼食や夕食を出さないホストもいます。その場合は、ストーブと簡単な調理道具を借りて自炊します。宿営地の近くに店はないので、食べるものは事前に買っておきましょう。アレルギーやベジタリアンなどの食事制限は、予約時の「ホストへのメモ」欄とGerBnBに早めに伝えてください。必要な食べ物は自分でも持っていきましょう。
言葉の壁とサポート
ホストは日本語を話しません。英語もほとんど通じないことが多いです。そのため、予約の調整、到着前の位置確認、移動の相談は、ホストではなくGerBnBのチームが引き受けます。予約時にモンゴル語のレベル(話せない・少し・流暢)を選べるので、それに合わせて準備してもらえます。
- サポート時間:ウランバートル時間の9:00〜21:00
- 連絡先:WhatsApp・Telegram・メール(英語)。GerBnBが連絡に使うのは、公式に案内しているこの3つの窓口だけです
- 「サインバイノー6(こんにちは)」と「バヤルラー7(ありがとう)」だけでも覚えていきましょう
いつ行く?
GerBnBのハイシーズンは、おおむね6月1日〜9月30日です。夏のシャワーや牛の乳しぼりなど、季節によってできないことがあります。日程が決まったら、予約前に掲載ページを確認しましょう。季節ごとの詳しい違いはモンゴルのベストシーズンで紹介しています。
家族の家で気をつけたいこと
GerBnBがゲストにお願いしているのは、次のことです。
- 友だちの家に泊めてもらうつもりで過ごす。
- 家族に誘われない限り、家畜の囲いに入ったり、動物に近づいたりしない。馬の頭や首には、断りなく触らない。
- 馬や子どもを近くで撮影するときは、先にひとこと断る。
- お土産は決まりではありません。子ども向けのお菓子や日本の小さなものがあれば、喜ばれます。
- ゴミはできるだけ持ち帰る。
- 帰るときには、お礼を伝える。
乗馬について
GerBnBのホスト家族は、ほとんどが馬を飼っています。料金の目安は1時間あたり約900〜1,800円で、宿泊料金とは別です。料金、初心者向けの情報、服装はモンゴルで乗馬体験にまとめています。
予約の流れ
- ホスト一覧で家族を選びます。迷ったら、一覧ページの「Match me with a ger」から日程、人数、予算、希望を送ってください。GerBnBのスタッフが24〜48時間以内にメールで候補を提案します(無料、ログインが必要)。
- 予約時に、乗馬や乳しぼりなど興味のある体験を選んでおくと、GerBnBからホストに伝わります。
- デポジットをオンラインで支払い、ホストが承認すると予約が確定します。
- 到着の48時間前に、宿営地の正確な位置が届きます。チェックインは15:00から、チェックアウトは11:00までです。時間はホストと事前に相談しましょう。
初めての夜の過ごし方は[TODO: first-night 日本語版]、設備は[TODO: ger-amenities 日本語版]、持ち物は[TODO: what-to-pack 日本語版]で詳しく紹介する予定です。
ホスト一覧を見る → ※英語のサイトが開きます。
