ひとことで言うと
GerBnBの乗馬は、観光向けの乗馬ツアーとは違います。遊牧民の家族のゲルから、その家の馬に乗って草原へ出かけます。ほとんどのホストが乗馬に対応していて、料金は1時間あたり約900〜1,800円。宿泊料金とは別です。初心者もたいてい乗れます。予約のときに乗馬を選べば、ホストとの調整はGerBnBが引き受けます。
遊牧民にとって、馬は「仕事の相棒」
モンゴルは、人より馬の数のほうが多い国です。草原の遊牧民は、羊や山羊、牛を移動させたり見回ったりするときに馬を使います。子どもは、とても小さいうちから馬に乗り始めます。夏の祭り「ナーダム」の競馬で騎手を務めるのも、たいてい子どもたちです。
GerBnBのホストの家でも、馬は観光用ではなく暮らしの一部です。ロソルさんの家では、家族が毎日家畜の見回りに使う道を、ゲストも一緒に馬で進みます。ダムディンプレブさんの家では、馬の乳しぼりを見せてもらえて、子馬を押さえる手伝いもできます。ネルグイバータルさんの家族は馬乳からアイラグ(馬乳酒)をつくっていて、馬の群れとともに働く様子を間近で見られます。チョローンバータルさんは競走馬の調教師なので、レースに向けて馬を仕上げていく様子を近くで見られます。
モンゴルの馬はどんな馬?
背が低く、首が太く、がっしりした体つきです。短い距離の速さより、持久力に強みがあります。一年中屋外で暮らし、自分で草を探し、厩舎のない冬も越します。
群れの多くは半野生です。ふだんは草原で自由に草を食べていて、必要なときに連れて来られます。よく乗られている馬はたいてい落ち着いていますが、人に慣れていない馬は、知らない人を警戒することもあります。乗馬クラブのポニーのような馬を想像していると、少し違います。
家族の馬がゲルから遠い場所で草を食べていることもあります。そんなときは、ホストが近所から馬を借りるか、馬のいる場所までゲストを連れて行きます。この夏、エルデネト近くのバトザヤさんの家族も、別の場所にいた馬のところまでゲストを案内しました。
乗馬ツアーとの違い
「モンゴル 乗馬 ツアー」で検索すると、数日かけて宿営地から宿営地へ移動するトレッキングが多く見つかります。ガイドが付き、テントに泊まりながら長時間馬に乗る旅です。
GerBnBの中心は、それとは違う「家族のゲルから乗る」スタイルです。家族のもとに泊まり、その家の牧草地から馬で出かけます。乗っていない時間は、一緒に食事をしたり、乳しぼりを見たりして過ごします。乗る長さは自由です。1時間だけの人もいれば、朝4時間と夕方4時間乗る人、まる1日乗る人もいます。
数日間のトレッキングをしたい人には、オルホン滝の近くに住むスフバトさんがいます。夏のあいだだけ、ナイマン湖(8つの湖)や山へ向かう数日間のトレッキングを自ら案内していて、GerBnBを通して手配できます。キャンプから出かける短い乗馬もできます。
どこで乗れる? ホストの実例
- スフバトさん(オルホン滝周辺):夏限定で、ナイマン湖や山への数日間のトレッキング。キャンプからの短い乗馬もできます。
- ボロルエルデネさん(エルセン・タサルハイ):馬で砂丘へ向かいます。ボロルエルデネさんの家にラクダはいませんが、近くでラクダを飼っている人のところへ案内してくれます。砂丘はラクダで越え、帰りはまた馬に乗ります。ラクダはGerBnBの予約には含まれず、現地でその場で手配します。
- ミャグマルスレンさん(エルデネト):この夏は、ひとりのゲストと一緒に、まる1日馬で走りました。
- バトザヤさん(エルデネト近く):とてもおとなしい馬がいる家です。
- ロソルさん:家族が毎日家畜を見回る道を、一緒に馬で進みます。
- チョローンバータルさん:競走馬の調教師。競走馬のうち何頭かに乗せてもらえます(どの馬に乗るかはチョローンバータルさんが決めます)。
料金
目安は1時間あたり**約20,000〜40,000₮(約900〜1,800円)**で、ホストによって違います。宿泊料金には含まれず、ホストに直接支払います。支払い方法と現金の用意については、ゲル宿泊ガイドの「お金と支払い」をご覧ください。
| ホスト | 料金(掲載データより) |
|---|---|
| トグトフバヤルさん | 30分 10,000₮(約440円) |
| ガンチョローンさん、ジャガーさん | 1時間 40,000₮(約1,800円) |
| バトチョローンさん | 1時間 40,000₮+ガイド料 1時間 40,000₮(合計 約3,500円) |
長時間乗る場合の割引は、ホストとの相談になります。インフレと為替の変動が大きいため、円の金額はあくまで目安です(₮1,000=約44円で換算)。
初心者でも乗れる?
たいていは乗れます。ホストの対応は大きく2通りです。
- ガイド同行が条件のホスト(バトチョローンさんの家だけ):どの乗馬にもガイドが付く決まりで、ガイド料を払って同行してもらいます。ほかのホストでは、ガイドは条件ではありません。
- ほかのホスト(気軽なスタイル):手が空いていれば、家族の誰かが初心者と一緒に乗ってくれます。乗り慣れた人なら、1日ひとりで馬を借りられることもあります。
予約のときは、自分の乗馬経験をありのままに伝えておきましょう。家族がそれに合った馬とペースを選んでくれます。どちらの対応になるかは、GerBnBが滞在前に確認します。子どもが乗れるかどうかはホストによって違い、乗れないホストもあります。予約前に確認してください。
バトザヤさんの家では、こんなことがありました。12歳の女の子が、最初の数分だけバトザヤさんに横を歩いてもらい、そのあとはひとりで乗れるようになったのです。それくらいおとなしい馬がいる家です。
鞍とヘルメット、服装
鞍は、前後が高く硬い木製のモンゴル式の鞍か、家でつくったクッションのような柔らかい鞍です。あぶみは短めが普通ですが、ひざがつらいときは、家族に調節を頼めます。
ホストはヘルメットを用意していません。使いたい人は、自分のものを持っていけます。
服装は、次のものがあると快適です。
- こすれにくい長ズボン(ジーンズは、長く乗るとこすれます)
- 天気の急な変化に備えた重ね着と、防風・防水の上着
- 風で飛ばない帽子、サングラス、日焼け止め
- 手綱でこすれないための手袋
馬の群れのそばで
- モンゴルの乗り手が馬を前に進ませるときのかけ声は「チュー」です。
- 群れの中を馬で通り抜けたり、生まれて間もない子馬に近づいたりしないようにしましょう。
馬の頭や首に触れること、写真を撮ることについては、ゲル宿泊ガイドの「家族の家で気をつけたいこと」にまとめています。
いつ乗れる?
乗馬ができる季節は、ホストごとに違います。スフバトさんのトレッキングのように夏だけのものもあるので、日程が決まったら、各ホストの掲載ページで確認してください。季節ごとの違いはモンゴルのベストシーズンで紹介しています。
乗馬を頼むには
ホスト一覧は「乗馬(Horse riding)」で絞り込めます。予約のときに乗馬と乗りたい長さを選ぶと、GerBnBがホストに伝え、乗れるかどうか、時間、ガイドの有無を事前に確認します。どの家族が合うか迷ったら、「Match me with a ger」で、どれくらい乗りたいかを伝えてください。予約の流れ全体はゲル宿泊ガイドで紹介しています。
乗馬ができるホストを見る → ※英語のサイトが開きます。
